シムリア星人とは?

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用語解説

シムリア星人

シムリア星人とは、太陽系外の惑星である”シムリア星”に住む人々の総称である。この内の”ルメル族”と呼ばれる種族、約5万人が宇宙船に乗って漂流し、地球に辿り着いた。地球と似たような大気と海が存在する星で生活していた彼等は、外見上は地球人類によく似ているが、種族を問わず額に”第三の目”を有している点が大きく異なる。

彼等、ルメル族は母星に於いて他種族である”デスクンテ”との政治紛争の解決手段である”決闘”に敗れ、領有地を追われた経緯を持つ。

目次

ルメル族とカリヤン


ルメル族は古来より、”カリヤン”と呼ばれる野生の獣を”神獣”として崇めてきた。これはルメル族の先祖である男性がカリヤンを通して、彼等にとっての呪力である”ロロルカ”(後述)を神から授かったとされる伝承に由来する。

これに対して、ルメル族の女性は基本的にはロロルカを扱うことが出来ないので、男性側は「子供を産むことが出来ない男が、女子供を守る為に授かった力だ」と解釈している。

また、カリヤンは個体によって外見の違いが見られるものの、共通しているのは”不死”という特性であり、基本的に寿命で死ぬ事はない。

戦士と拝命


シムリア星人には”戦士”と呼ばれる職業区分が存在するが、これはルメル族に於いては他種族と比べて殊更に崇高な意味合いを持つ。それは、先述したカリヤンの中でも特に生存年数の長い個体が、ルメル族の村落で産まれた赤子の適性を見極めて戦士として認定し、その際に”ミドルネーム”を授けるからである。

戦士とロロルカ

先述の通り、シムリア星人の戦士はロロルカと呼ばれる”呪力に似た力”を扱う事が出来るが、これは地球人とシムリア星人が互いに「似たような力を持っている様子だ」と認識しているに過ぎず、地球人のように憎しみや怖れといった感情が源泉となっているのか、又、全く同じ機序で体外に発露されるのかに関して詳細に検証されたわけではない。

迫害の歴史と共生思想


ルメル族は周辺に住む他種族からの迫害を受け、住む地を追われ続けた経緯を持つ。これは、彼等が崇めるカリヤンが何故か他種族の人々を襲い、食べてしまう事に端を発している。

干ばつに喘ぐ土地でキャンプでの仮住まいを余儀なくされる中、ルメル族の中でも(地球で言うところの)リベラルな思想を持つドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカという名の若者が、デスクンテ族の船が通行できるように運河を切り開く工事に着手する。

まずは、商工的な形で他種族に貢献する事により、自分達の信仰も尊重してもらおうと考えたのである。

徐々に協力者が増えて工事が進み、いざ運河が開通すると、ドゥーラの読み通りにデスクンテ族は態度を軟化させ、両者に通商関係が結ばれ始めた。そんな中、ある悲劇が起き、せっかく芽生え始めた共存共栄という概念に決定的な亀裂が入る事となった。

決闘


その悲劇とは、よりにもよってデスクンテの族長の娘をカリヤンが食い殺してしまった事である。この事件に対し、デスクンテの族長は「ルメル族が恣意的にカリヤンを嗾けた(けしかけた)に違いない」と断定し、娘の命の対価として領地の九割を割譲する事を要求する。

この要求の決着は、シムリアに於ける伝統的な紛争解決手段である”一対一の決闘”に委ねられる事となり、デスクンテ側からはダブラ・カラバが、ルメル側からはドゥーラが選出された。決闘の結果はダブラの圧勝であり、ドゥーラは死亡した。

ムルと宇宙船


決闘に敗れた直後、ルメル族の男達が潔く領地を明け渡すのか、それとも最後まで抵抗して戦うのかを相談していた際、勝者であるダブラが決闘直前にドゥーラから託された遺言を実行する為に訪れた。それは、運河を掘削していた時に現れた”ムル”と呼ばれる特殊な鉱石が積まれた場所へ案内する事であった。

ムルは彼等にとっての呪力であるロロルカに反応する”レアアース”のようなものであり、加工すれば様々な機能を持つ呪具となり得る。これを見た少年、マルルは弟であるクロスとの共有術式を発動してムルを組み上げ、巨大な宇宙船を建造した上で他の星に移住する事を皆に提案した。